遺影写真の選び方

遺影写真の選び方

一般的には故人のスナップ写真などから遺影に使用する一枚を決め葬儀社へ預けます。
遺影写真の作成にはまず、写真をスキャンして、デジタルデータにした後、パソコンソフトを使用し、写真を修正したり、背景を整えたりといった加工を行います。また、表情はベストだけど服装が葬儀にふさわしくない、という写真の場合には、表情を優先してスーツや着物などに着せ替えることも多くあります。遺影のサイズに決まりはありませんが、通常は葬儀の際に祭壇に置いたり出棺時に遺族が持ったりする四つ切サイズと、仏壇用のLサイズ版をセットで加工する2つを用意することが一般的です。

写真を選ぶポイント

  • 故人のお顔が大きく写っている
  • 写真原板は、光沢紙か写真用紙のもの
  •   デジタルデータ(200万画素以上で大きいサイズ)
  •   背景や服装、色褪せは、修正・合成が可能です

あまり適さない写真

  •   お顔がとても小さく写っている
  •   ピントがボケている
  •   家庭用インクジェットプリンターで普通紙に印刷したもの
  •   絹目用紙(凹凸のある紙)のお写真
  •   携帯電話で撮影した“容量が小さい”画像データ

遺影写真は元の小さい写真を大きく引き伸ばして作成します。この時、元々の写真のお顔が小さいと大きく引き伸ばした時にぼやけた遺影写真になってしまいます。そのため、できるだけ、故人のお顔が大きく写っていて、ピントが合っているものを選ぶことが望ましいです。目安としては、顔の大きさが10円玉よりも大きく写っている写真がよいでしょう。また、お顔はきれいに写っているけど、背景が気に入らない場合は人物だけを切り抜いてほかの背景と合成ができます。背景については様々な柄の中から選べるようになっています。

直近の写真がない場合

ご高齢の方の場合、直近の写真がなかなか見当たらないということもあります。遺影に使う写真の撮影時期の許容範囲は、どれくらいなのでしょうか?以前は最晩年の姿の写真が使われていましたが、最近は「その人らしい顔の写真」が選ばれる傾向にあります。長く闘病をしていて直近の写真がなかったり、本人が元気な頃の姿を遺影に希望したりする場合は、5~10年前の写真が選ばれることもあります。
極端に若いころの写真などのように、あまりにかけ離れていなければそれほど気にしなくても良いでしょう。

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