無 宗 教 葬

無宗教葬とは?

無宗教葬とは宗教者を呼ばず、宗教儀式や宗教作法にこだわらずに自由な形式で行う葬儀の形で「自由葬」と呼ばれることもあります。一般的な葬儀・告別式では宗教者を呼んで宗教儀礼を行い、宗教のしきたりや作法を守ってお葬式が進行します。しかし無宗教葬では「○○をしなくてはいけない」「○○をしてはいけない」などの決まりがなく、故人の遺志や遺族の想いに沿って思い思いの形で故人を悼み見送ることができるのです。無宗教葬を選ぶ背景としては下記のようなことが挙げられます。

  • 宗教にこだわりがない
  • 伝統的なしきたりに縛られず自由な形で故人を見送りたい
  • 故人や自分自身がお寺との付き合いがなく、必要性を感じていない
  • お寺に払うお布施などの料金に疑問を感じている

故人が生前好きだった音楽を流したり、好きな花をたくさん飾ったりなど、故人らしい葬儀を自由に行うことができるのが無宗教葬の特徴です。

無宗教葬のメリットとデメリット

メリット

  • 1
    宗教色がなく、その方らしいお見送りが可能
  • 2
    宗教者(お寺など)への謝礼金が必要ない
  • 3
    従来の形式にとらわれず自由な葬送ができる

デメリット

  • 1
    形式に決まりがないのでプログラムを作る必要がある
  • 2
    身内や親戚からの理解が必要となる
  • 3
    菩提寺がある場合は、基本的に無宗教葬は出来ない

無宗教葬についてよくある質問

菩提寺がありますが、お寺を呼ばずにお葬式をしても大丈夫ですか?

菩提寺がある場合には、仏式で葬儀を行うのが前提です

必ず事前にご住職とご相談が必要です。ご住職の承諾なしでご葬儀を行なった場合、その後のご納骨を拒否されるケースもあります。

無宗教葬のプログラムは、どうやって決めれば良いのでしょうか?

無宗教葬のプログラムは、ご家族のご要望をお聞きして、最終的に葬儀社が組み上げることが多くなります。

もちろん形式だったことを何も行わずに、故人のお近くで一緒にお過ごしになるだけでも構いません。なお、ご家族が具体的なイメージをお持ちでない場合には以下のような、式次第の参考例をご案内しております。

  • 1
    黙祷
  • 2
    経歴の紹介
  • 3
    献曲(故人が好きだった曲を流す)
  • 4
    お別れの言葉(故人にあてたお手紙を拝読)
  • 5
     
    献花(参列者が順番に献花またはご焼香)
  • 6
    遺族挨拶

お参りの方法は、献花と焼香どちらの方が良いの?

どちらでもまったく問題ありません。

焼香は仏式の宗教作法となりますが、献花よりも参列される皆様が慣れているという理由で、ご焼香を希望される方も多くいらっしゃいます。

無宗教葬をご検討の方へ

無宗教葬をする際に覚えておかなければいけないのは、世間一般的にはまだまだ無宗教葬が浸透していないということです。無宗教葬を行う場合には、無宗教葬になれていない参列者に柔軟に対応するということが必要であると言えます。また、故人や自分たちに菩提寺がある場合には、そのお寺に無宗教葬を行うことの許可を得る必要があります。特に、菩提寺にお墓や納骨堂がある場合は、戒名やこれからのお寺との関係もありますので、事前にお寺とよく話し合うようにしておきましょう。

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